理事長所信

 

2017年度 理事長所信

2017年度 理事長所信
 

「課題先進国」と揶揄されるほど、いまの日本は多くの課題を抱えています。エネルギー問題、人口減少、少子高齢化、地域格差、このような問題は私たちが住む福島も例外ではありません。そして、海外に目を向けるとテロの脅威、貧困問題、イギリスのEU離脱など多岐に渡ります。いますぐに解決するのは難しい課題ばかりですが、持続可能な解決策を模索し取り組む必要があります。また、日々進化し続ける高度情報化社会、インターネットの普及により膨大な情報があふれ、コミュニケーション手法が大きく変化し、パソコン、タブレットの普及により疑問が簡単に探し出せる時代になっています。地域住民が持つニーズも多種多様化し、その変化も早くなっています。いま一度、足元を見つめ直し、地域が求めているものは何か、取り組むべき課題を明確にし、その変化を恐れず柔軟に対応し、魅力で溢れ、夢を育めるまち福島の実現に向けた事業を展開してまいります。

        

■伝統を継承しつつ更なる魅力を発信

 

 「祭り」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは自分が生まれ育った地域の祭りであり、故郷に思いを馳せる瞬間ではないでしょうか。もちろん、祭りは地域活性化、経済効果、伝統も含めて欠かせないものです。近年希薄化している世代間や地域社会とのコミュニケーションもはかれ、歴史や文化、伝統など様々な情報を発信することができます。私たちの故郷、福島と言えば「わらじ」、知名度も上がり注目を集めるものとなり全国各地へ福島の魅力を伝えてきました。更なる魅力向上のために、わらじの繋がりを活用し、活動地域のみならず、福島の魅力を全国各地に広げる活動を積極的に展開します。

 

■福島の未来を創造する人財の育成

 

いまの子ども達は、夢を持てないと言われています。本当にそうでしょうか。青年会議所は、積極的に成長の機会、リーダーシップの機会を与える団体です。その機会は、いまの子ども達にも必要なことであります。私たちが子どもの頃、どんな大人になりたいか、どんな仕事をしたいか具体的に考えていたでしょうか。いまの子ども達と何が違うでしょうか。インターネットの普及による人とのコミュニケーション不足、判断を惑わせるメディアの情報量、受け身の教育かもしれません。要因は様々ですが、例えば「アーティスト」だけをとらえても様々な形があり、職業分類では整理できなくなり、なりたい・就きたい職業選択が難しくなっています。夢を持つ前段階で戸惑いを感じているのではないでしょうか。具体的な仕事はどんなものかを体験し、夢を育める機会を提供します。

人口減少、景気の停滞など、いま福島も大きな課題を抱えています。福島の生産年齢人口率は全国で20位ほどです。地域を支えていくべき労働力は年々、低下し続けています。いま福島に必要なものはアントレプレナー(起業家)のような高い志を持ち、地域のために課題解決に取り組むことが出来る青年ではないでしょうか。新たな労働力を生み出すアントレプレナーのような憧れる大人を感じる機会が減っています。なぜ、志、想いを形にしようと思ったのかを学び、福島の未来に必要なものを考える機会を提供します。子は財(たから)です。子ども達に数多く成長の機会を与えることで、自分自身の将来、そして愛する故郷「福島の未来」の創造に大きく寄与すると確信し、事業を展開します。

 

■魅力溢れるまちにするために

 

私は福島市で生まれ育ち、高校卒業後、故郷を離れ約10年間を東京で過ごし戻ってきました。私たちは魅力あるまちづくりを目指し活動を続けています。郊外に商業施設があり福島の中心市街地は、人との交流やにぎわいが薄れ、生活空間としての魅力も失われつつあります。地場産業や地域活動と連携することにより「ヒト、モノ、カネ」が循環する持続可能な地域経済を構築することが必要です。中心市街地が活性化し、人が集まるまちにするためにはハード・ソフト両面からのアプローチが必要です。そこに、地域、市民が求めている事業を組み合わせていかなければなりません。「あのまちに行ってみたい」「あのまちに住んでみたい」新たな価値を創造、模索していかなくてはいけません。楽しいまち=「福島」の実現のために、人が集まり、交流ができる事業を展開します。また今一度、地域を見つめ、故郷を離れたとしても、またいつかは戻りたい、故郷「福島」にするために、歴史、文化、景観、他の地域にはないソーシャルストックを活用したまちづくりをし、外部企業とも連携・発信することで、魅力溢れるまちの実現を目指します。

 

■組織を活性化する会員資質の向上と会員拡大

 

福島青年会議所は、約80名もの「英知と勇気と情熱」を持った人たちの結集です。それぞれが素晴らしい資質と高いポテンシャルを持ち合わせ地域社会で活躍し、活性化しようと弛まぬ努力をし続けています。その力を最大限に発揮できる組織運営をし、団結力を高め行動することが必ず地域社会に貢献できるものと確信しています。いままでの53年の歴史と想いを知り、現役会員が力を合わせ新たな歴史をつくっていくという当事者意識を持つことが重要です。会員が30名以下になった場合は解散すると定款にあるLOMも存在します。「この会員数になったら会議所の存続ができない最悪の事態になる前に、少しでも同志を増やし地域のために活動を継続できることが未来に繋がる。」ただ数にこだわるだけでなく、会員ひとり一人が個の能力を高め、絆を深めていくことが組織全体の活力に変わっていくのです。

しかし、約半分が入会歴の浅い会員です。私自身も含め、スキルアップが必要であり、入会歴の浅い会員が活動の意義を見出すことが大切です。改めて青年会議所の役割は何かを理解し、各会員の資質向上のためにも会員研修を実施し、福島青年会議所の存在価値を高めることが、福島青年会議所の魅力アップとなり、新入会員の増員にも繋がります。

 

■意義ある例会

 

青年会議所の会員は、それぞれ役職・立場・場所で活動、活躍をしています。例会は月に一回、その全会員が集まれる場です。貴重な時間を割いて集まっている例会だからこそ、会員同士の情報交換と共有、また社会人としての教養やスキルアップ、著名人の講演などを拝聴し自己成長の場にするなど、より有意義なものにする必要があります。例会は来るのが当たり前ではなく、是非、行きたい、また福島青年会議所の枠組みだけにとらわれないものにし、市民との関わり合いも持てる例会を運営します。

 

■公益法人格維持継続と厳正な財政審査

 

  新入会員、入会歴の浅い会員が増える中で、公益法人格維持継続のために勉強会を定期的に実施し、公益社団法人として守るべきルール、法令規則を遵守し公益性を確保します。また、福島青年会議所で行う事業の費用は会員会費と、外部からの資金で賄われています。貴重な財源を無駄にすることなく、事業の効果が最大限発揮されるよう適正かつ厳正な財政審査会議を実施します。

 

■結びに

 

変わらないのは変化だけ」

「何もかも常に変化している。すべてのものは流れている。」

カンボジア アンコール タ・プローム寺院 僧侶 タク・タク

 

昨今、私たちを取り巻く環境の変化は大きく、そして早くなってきています。震災をうけ、私たちの生活は大きく変化しました。世界から全国から多くの支援を頂き、自立に向けた道を歩み続けています。変化を拒み、望まない、その方が何をするうえでも楽なのかもしれません。しかし、何もしなくても刻々と環境は変わっていくのです。変化に対応していかなければ、成長することはないでしょう。「変化を恐れず、楽しみ、変化に対応し成長する」これは簡単なことではありません。しかし、会員と力を合わせることで、早い変化に対応し、地域社会から求められ必要とされる福島青年会議所になることをお誓いし理事長所信とさせていただきます。

公益社団法人 福島青年会議所
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